芝桜の病気

「芝桜の育て方」などで検索すると各社いろいろな説明がヒットします。大体どこの説明も間違いではなく「耐寒性があり、蒸れ・加湿状態に弱い…」など記載されています。中には「場所が悪いと枯れる!」などと書かれていて、間違いではないですがそれってあまりにも無責任です。実はそのほとんどが病気が原因とするものです。残念な事に芝桜も病気にかかります。植物には避けられないものとお考えください。では芝桜の病気にどんなものがあるのでしょうか?

 

ではまず芝桜の病気を見てみましょう。中央が変色している事がよくわかります。
中央部分はすでに末期の状態で簡単に言うと枯れています。これが同心円状にだんだんと広がって行きます。

こちらはもうすこし広範囲で病気が広がっています。

もちろんですが、このまま春を迎えると下の写真のようになります。折角の開花がもったいないですね。

続いては枯れなかったけど開花もしなかった事例です。

どの写真も葉は緑色をしているにも関わらず咲いていません。これらは花芽の形成時期に何かしらの病害にかかったものと思われます。また上の2枚の写真は、雨水排水も関与していると考えられます。

 では、どうするのか?それは病気に前にしっかり対処しておくことです。

1.開花前には病原菌を退治しておく!

2.開花後には刈り込み風通しを良くしておく。風通しが悪いと病気の発生率は上がります

3.開花後のお礼肥重要。花も開花後はお疲れモードになります。栄養をあげましょう。

芝桜に限らず花物植物はどうしても病気が出やすいのです。植物には動物のような免疫能力が無いため同じ病気に何度もかかってしまます。絶対に病気を出さない事は不可能ですが病気になる可能性を低くする事は十分可能です。植物も人間と同じで健康であれば病気にかかり難くなります。弊社では 芝桜がいつも元気で居られるよう徹底した管理を行っています。

従来の芝桜の流通は「色」でしか取引されませんでした。つまり「芝桜の赤」とか「芝桜のピンク」と言う発注のされ方が普通だったのです。その結果どうなったでしょう?

これは、ある芝桜公園の「スカーレットフレーム」の立て看板のあるところに植栽されていた赤い芝桜です。よく見て下さい。右側と左側の色合いや形が微妙に違う事がお分かりでしょうか?実はこれは異なる品種芝桜が植栽されているのです。これなどは比較的マシな例でに酷いのがピンク系になります。芝桜の品種にはピンク系が最も多く薄いピンクから濃いピンク、または紫色なのか微妙な色合いもあります。
これなどは公園を造る際に「芝桜のピンク色」とう発注のされ方をしたのでしょう。確かに納品は間違ってはいません。ピンク系の芝桜です。でもそういう物が集まって植栽されるとこんな感じになります。
美しい 芝桜公園だけに このような色違いカラーが入ると折角の完成度が下がってしまう様に感じます。